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伝統の愉しみに
逢えるまち
浅草花街

現代と江戸時代のはざまであり、現世と観音様の御加護の神域の間にある浅草。
かつては日常とは違う特別なハレのイベントであった「浅草観音詣」。
飛鳥時代から続く浅草寺の周辺は、多くの店舗や人も集まり、江戸随一の盛り場でもありました。
そんな江戸時代から伝わる時間が今も息づく街・浅草
観音様へのお詣りだけでは、浅草詣ではその真髄に触れたとはいえません。
現代〜江戸時代、現世と浮世のつなぐ浅草を今に伝える浅草芸者衆が、
浅草の本当のたのしみ方を伝授します。

江戸の文化を今に伝える浅草花街とは

日本の伝統文化が今も息づく

浅草寺の近接地に花街が誕生し、芸妓が登場したのは江戸時代のこと。明治末期に花街は浅草寺の北側に移転し、最も盛んだった大正時代には、芸妓約1060名、料理屋約50軒、待合約250軒ありました。区内にいくつかの点在していた花街は、今では浅草3丁目、4丁目を中心とした場所に「浅草花街」があります。

人情味にあふれ、親しみやすい浅草花街

花街とは芸者を招いて踊りや芸を楽しみ日本の伝統文化に触れながらの会食ができる場所。浅草寺の北、奥浅草に広がる浅草花街は、東京屈指の花柳界のひとつです。太鼓を用いて華やかに盛り上げるのが、しめやかな京都との違いです。 浅草花街は下町情緒と人情味あふれる親しみやすさが最大の魅力です。

お座敷遊びについて

「お座敷」で何をするのか、どんな流れで進むのか、基本的な流れを説明します。何も分からないで行くよりも流れが分かったほうが一段と楽しく過ごせるはず。行く前に少し予習をしておきましょう。

(1週間以上前)予約

まずは見番やお座敷プラン企画会社に電話しましょう。

(当日)開演

お座敷はお客様が揃ってから始まります。時間厳守がマナーです。

懐石料理やお酌をされながら、芸者衆と歓談

芸者衆は食事をしないので、お酒を勧め、楽しく歓談しましょう。撮影禁止ではないですが、マナーとして一声かけましょう。

お座敷踊り

芸者衆の踊りが始まったら、歓談や食事は止めて鑑賞しましょう。

お座敷遊び

芸者衆が教えてくれるので、楽しんで参加しましょう。

お開き

お時間が足りなければ、後口へお誘いしましょう。

浅草花街は芸者だけじゃない
4人のフォーメーションが基本形

幇間さん、地方さん、立方、半玉の4人が基本形(半玉さんがおらず、立方二人になることも)。また、芸者さんを増やすこともできます。浅草芸者は全部で●人おり、予約状況によっては全員呼ぶこともできます。花代(お座敷に呼んだときにかかる料金)は、芸者衆ひとり30,000円前後が目安です。

幇間(ほうかん)

芸で場を盛り上げる男芸者、太鼓持ち。

立方

日本舞踊を踊る芸者。

地方(じかた)

唄、三味線、鳴り物(笛、小鼓など)の演奏をする芸者。

半玉(はんぎょく)

見習いの芸者。浅草では20歳くらいまでが半玉。

場を華やかに盛り上げる芸者衆

伝統的な料亭で芸者衆と歓談

会席料理やお酒を、芸者衆と歓談しながら、お酌をされながら楽しみましょう。外国人のお客様が多い時は洋食にしたり、ベジタリアンなら精進料理、ハラル対応ももちろんできます。料亭はフレキシブルにアレンジしてくれます。
芸者衆は歓談で場を華やかに盛り上げてくれます。芸者衆は食事はしませんが、お酒は喜んで飲むので、お酌をするのもいいでしょう。伝統的な料亭に足を踏み入れる機会はなかなかないものです。加えて、芸者衆との歓談はまた、いつもと違う宴会になるでしょう。

おもてなしのプロフェッショナル

芸者衆は唄や踊りでお客様をもてなすプロフェッショナルです。舞踊や太鼓、笛、三味線などの稽古は毎日行い、芸を磨いています。また、和の心を学ぶため、茶道なども行っています。

幇間(ほうかん)は浅草だけのスペシャル体験

幇間(ほうかん)芸が見られるのは浅草だけ

場を盛り上げる役割で、別名「太鼓持ち」とも呼ばれる、男性芸者衆。幇間は全国を探しても、浅草にしかいません。昭和初期には全国に480人近く幇間がいましたが、戦争などでほとんど姿を消してしまい、6人を残すのみとなりました。そんな幇間不足を補うため、本来男性のみができる仕事でしたが、女性も受け入れるようになりました。踊りやパントマイムなど、コミカルで粋な動きが幇間芸の特徴です。さらりときれいに見えるまで、習得には何年も時間がかかるそうです。

意外にハマる
お座敷遊びに参加しよう

伝統的なお座敷遊びに興ずる

お座敷遊びはさまざまな種類があり、芸者衆はその日のお客様の様子を見て、どんな遊びがいいのかを決めます。簡単なルールの遊びばかりなので、初めての方でも大丈夫。お座敷遊びをすると、自然と笑顔になります。ぜひ参加してみてください。

代表的な3種類の遊び

①金比羅ふねふね 

2人で対戦します。地方の三味線にあわせ、徳利の袴の上に交互に手をのせます。台の上に徳利の袴がある時は手を開き、ないときは握ります。三味線のリズムは次第に速まり、間違えたほうが負けとなります。

②投扇興  

扇子を用いたお遊びです。「枕」という桐箱の上に「蝶」という的を置き、それに向かって扇子を投げ合います。枕から撃ち落された蝶の状態で、源氏物語や百人一首にちなんだ技名があり、難易度によって違う得点を競います。

③とらとら 

2人で行うジェスチャーを使ったジャンケン遊び。和藤内なら槍で突く、虎なら四つん這い、老母なら杖を突くポーズをとります。和島内は虎に勝ち、虎は老母に勝ち、老母は和藤内に勝つというルールです。地方の唄と演奏にあわせて行います。

料金・予約方法

お座敷遊び、気になるその料金

料金は、料理+飲み物と、芸者さんの花代がかかります。花代は芸者衆ひとり30,000円前後が目安になります。料理は料亭での会席料理だと約50,000円、お弁当なら約15,000円。いずれも飲み物代込み
(飲食内容、座料、サービス料は料亭により異なる)

浅草花柳界を支える「浅草見番」

見番とは、芸者衆によって事務所のような役割を果たす重要な場所で、料亭・芸者・置屋からの組合費で運営されています。芸者衆が舞踊、三味線等のお稽古をする部屋もあります。また、見番では芸者衆の唄や踊りのイベントも開催されるので、お座敷芸を見てみたいという初めての方は立ち寄ってみてください。

細かいことは見番におまかせ

大人数なら、一人当たりの料金も手頃になります。女性グループのお座敷もOKです。面倒な予約はすべて見番におまかせしましょう。

お座敷体験 にプラスアルファの愉しみを

① 浅草芸者から学ぶ花街ゆかりのものつくり
② 浅草芸者と和楽器とのふれあい
③ 浅草芸者ゆかりの浅草ものづくりコース紹介

お問い合わせ・お申し込み
株式会社地域ブランディング研究所
メール:attractive.japan@chibra.co.jp